DXペディションの軌跡

JH3TXR/山本 祥三


【はじめに】

 1989年夏、JARL京都クラブ創立40周年記念行事として、クラブ員有志による5W(西サモア)へのペディションを実行しました。
以来、毎夏の行事のようにDXバケーションを各地で行ってきました。また、個人的な旅行で海外からQRVした人も
数多くいます。そのためか、クラブ員のみなさんが色々なアイボールやQSOの機会の中で、「私は京都クラブのメンバーです。」
と言うと、「今年はどこにペディ行かれるんですか?」という質問をされるという話も聞きます。まぁ、それくらい
世間で有名になったということなのでしょうか?
 さて、行った後は京都クラブ会報にて連載で報告させていただいています。始めた当初から比べると、
「コンディションの低下」「今まで参加していた主力メンバーの環境変化(結婚した, 子供ができた, 仕事が忙しくなった)」により、
旅行の頻度は減ってきていますが、いろんなノウハウ蓄積されてきました。
 数年前、会報300号の別冊として、5Wのペディションから5年間ほどの内容をまとめてみました。その後、数年の間に、
実績が追加されていますので今回、改訂をすることにしました。
 尚、前回と同様に私が参加していない個人での運用に関するものは、会報記事からの抜粋とさせていただきました。


【運用記録】

我々の珍道中をご紹介します。

−−−簡単な記録(by JH3TXR)−−−
JH3TXRが会報300号別冊として、1995年にまとめたものにさらに最新情報を追加したものです。(写真付き)

5W1(西サモア),KH6(ハワイ) (1989) 8Q7(モルディブ) (1990)  V63(ミクロネシア),KH2(グアム) (1990) 
W(U.S.A.) (1990)  KH0(サイパン) (1991)  4U1ITU(ITU本部) (1991) 
A35(トンガ) (1991)  CE(チリ) (1992)  T30(西キリバス),3D2(フィジー) (1992) 
PY(ブラジル) (1993)  W(U.S.A.) (1993)  KC6(パラオ) (1993) 
V73(マーシャル) (1997) KH6(ハワイ) (1997) W(U.S.A.) (1997)
T88(パラオ) (1997) 3W(ベトナム) (1998) KH0(サイパン) (1998)
T88(パラオ) (1998) T88(パラオ) (1999) KH0(サイパン) (1999)
T88(パラオ) (1999) V8(ブルネイ)&9M8(東マレーシア) (1999) W(U.S.A.) (****)

−−−詳しい記録−−−
ペディションの結果は会報で詳しく報告されます。また、自分のホームページで紹介している人もいます。
これらを集めてみました。(写真付き)

5W1(西サモア) by JH3TXR/JF3PLF(1989) 8Q7(モルディブ) by JR3OFX(1990)
V63(ミクロネシア) by JH3TXR(1990) W(U.S.A.) by JF3PLF(1990)
KH0(サイパン) by JH3TXR(1991) A35(トンガ) by JH3TXR(1991)
CE(チリ) by JH3QNH(1992) T30(キリバス)/3D2(フィジー) by JF3PLF(1993)
PY(ブラジル) by JH3QNH(1992) W(U.S.A.) by JH3TXR/JH3BVH(1993)
KC6(パラオ) by JI3DLI(1993) V73(マーシャル) by JH3TXR(1997)
KH6(ハワイ) by JF3PLF(1997) T88(パラオ) by JI3DLI(1997)
3W(ベトナム)  by JA3ART(1998) KH0(サイパン) by JA3ART(1998)
T88(パラオ) by JH0XUP(1998) T88(パラオ)(続編) by JH0XUP(1998)
KH0(サイパン) by JA3ART(1998) T88(パラオ) by JI3DLI(1999)
KH0(サイパン) by JH3TXR(1999) T88(パラオ) by JA3ART(1999/9)
V8(ブルネイ)&9M8(東マレーシア) by JA3ART(1999) T88(パラオ) by JH0XUP(1999)
T88(パラオ) by JH3FJG(2000)  T88(パラオ) by JA3ART(2000/3)
8Q7(モルディブ) by JA3AJ(2000) T88(パラオ) by JR3KFX(2000/10)
T88(パラオ) by JA3ART(2000/10) KH0(サイパン) by JI3NST(2000/10)
JD1(父島)by JH0XUP(2000/10) T88(パラオ) by JI3DLI(2001/1)


8J1RL(南極) by JA9BOH(1999-2000)


【運用コールサインリスト】

運用で使用したコールサインの一覧です。
QSLマネージャーリストと運用期間情報付き。
ここをクリック


【ログ】

交信局の記録です。あなたのコールサインはいくつでてきます?
ミスタイプ等ありましたら連絡ください。
3D2IG 3D2IL 3D2TX
5W1ID 5W1IE 5W1IF 5W1IG
5W1IH 5W1II 5W1IJ 5W1IK
5W1IL 5W1IM 5W1IN
A35DT A35IJ A35IM A35IN
A35LI A35MK A35TX
N3JJ 
KC6IJ KC6IL KC6LI KC6TZ KC6UP
KF8TW
KH0/JA3YAQ(1991) KH0/JH0XUP
KH0/JH3TXR KH0/JK3DEV
KH2/JH3TXR KH2/KF8TW
T30IG T30IL T30TX
T88DX(1998) T88DX(1999) T88JR(1999) T88UP
V63IJ V63IK V63IN V63TA V63TX
V73AR V73MM V73NH V73TX V73YAQ
KH0/W8YAQ KH0/JA3YAQ(1999)
KH0/JA3RR KH0/N7EIU
KH0/N3JJ(1999) KH0/AE4SU
KH0/KF8TW K7IL/KH0
KH0/JH5IXG

T88JR T88JJ(1999/9) T88JJ(2000/3) T88JJ(2000/9)
T88DX(2001/1)


【QSO局数一覧】

交信局数をコールサイン,バンド,モードでまとめてあります。
3D2 5W1 A35 KC6 KH0 
T30 T88 T88 V63 V73 N3JJ KF8TW
T88JJ(1999/9) T88JJ(2000/3)  T88JJ(2000/10)
T88DX(2001/1)


【QSLカード一覧】

発行されたQSLカードです。このうち何枚おもちですか?
3D2 3W 5W1 8Q7 A35 CE
KC6/T88 KH0 KH2 KH6 T30 V63
V73

<エイドリアン無線クラブ提供>
V63X&KG8CO


【追っかけ上位の方々】

いつも、追っかけしていただいてありがとうございます。
QSO回数の多い方を紹介します。
3D2 5W1 A35 KF8TW KC6 KH0
KH6/K7IL N3JJ T30 T88 V63 V73
全体 


【免許状一覧】

このような正式のライセンス(運用許可)をもらっています。
交信局数をコールサイン,バンド,モードでまとめてあります。
3D2 3W 5W1 A35 CE 
KC6 T88 T30 V63 V73 W  
4U1ITU


【QSOの音声】

日本で録音したQSOの音声です。
MP3に圧縮していますが、サイズは大きいので注意くだいです。


T30IL T30IL T30IL
T30IG T30IG
T30TX

3D2IG 3D2IL 3D2TX
KH0/AE4SU
KH0/KF8TW
KH0/JA3RR
KH0/W8YAQ
KH0/JA3YAQ
KH0/N3JJ
K7IL/KH0
KH0/N7EIU
T88X


【時間あたりの最高QSO数】

1時間あたりの最高QSO数です。
さて、どのオペレータがパイルをさばくのがうまいでしょう。


ここをクリック


【運用オペレータ/バンド推移】

運用オペレータ/バンドの時間推移です。
3D2 5W1 A35
KC6/T88 KH0 KH2/JH3TXR KH2/KF8TW 
T30 V63 V73


【QSO数推移】

運用中のQSO数の時間推移です。
3D2 5W1 A35
KC6/T88 KH0 T30 V63 V73


【運用場所一覧】

世界のこんなところから運用しています。世界地図で一覧。

ここをクリック


【むすび】

 もともと、この記録のきっかけはパスポートを見て思い出されていたことがきっかけです。我々の基本的な考えは、
「あまり有名でない太平洋の島々でのんびりする、"WE LOVE THE PACIFIC OCEAN"」です。ペディションを始めた当初、
サイクルのピークであったコンディションも次のサイクルに移ってきています。また今まで独身貴族で遊びまわっていた主要メンバーも、
今では家族を持つ身となり、動きにくくなってきたのも事実です。しかしみんな根っからの無線好きです。
コンディションがあがってくれば、またいずれこの「虫」が騒ぎ出し、「無線病」が発病するでしょう。
素人ペディションから始めて、京都クラブ関係者の海外運用は、あっと言う間に10カントリーを越えてしまいました。
"雑魚カントリー"ばかりとはいえ、続けて行うということは素晴らしいことだと思いました。その間にペディションのための
色々なテクニックやノウハウを体験でき、それを蓄積する事ができました。
そんな中で感じた事の1つに、「Wの免許は車の国際免許やUS$のように、外国でかなりで免許申請する時に非常に
有効だ。」という事があげられます。(日本の免許をベースに申請すると、英文証明が必要です。)そこで"EXTRA級"の
免許を取るべく、プロジェクトも発足させました。
 ペディション成功の裏には、計画時に参考となる情報を提供して下さったり、現地で助けていただいたOM各局、遠く
京都から我々をサポートしてくれた京都クラブのメンバーや、毎回QSLマネージャーを引き受けて下さったJA3OINさん等、様々な
方々の協力があったことも忘れてはいけないと思っています。

今後の予定として決まったものはありませんが、できる限り(定期的にはできないと思いますが)機会を作り、また
どこかに出かけてみたいと思っています。さて誰がどこからQRVするのでしょうか?今後もこの記事をどんどん改訂
できるように願っています。




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  Last Update Jan. 17,2001