**2000年1月**

<<<T88(パラオ、exKC6)>>>

2000年1月分T8報告
             T88JR/JH3FJG 早越 宏


 今回は計画全てJA3AJ小川先生でして、FJGはお声が掛かって行っただけでありますので
現地でのことと結果だけ報告します。T88JRのQSO数は以下の通り、10MHZは何回か
CQ出しましたがNG、3.8MHZはANTの関係で出られませんでした。


BAND 3.5   7  14 18   21 24  28 50    TOTAL
CW    3   9      7    7      25    9   5  0    65
SSB   0 146  340  57 1200   25 119  82  1969
FM    0   0      0    0         0    0     89    0       89
TOTAL   3 155 347 64 1225 34 213 82  2123


【ANT】
 7月と同じく14/21/28トライバンダと18/24デオバンダはT88GN、Georgeさんの
ローター付き八木ANTをお借りし、50も今回はCL6DXが北向け固定で上がっていましたので
お借りしました。3.5&7はトラップタイプのDPを持参して八木のマストにくくり、10もチューナーで
のせての使用でした。次に行かれる方にはトラップの先の3.5用エレメントを2本にして3.8対応、
ついでに10のDPを同じ給電点でくっつけて3.5から10用DPなんてのが出来ればお奨めします。
また、T88LJ海さんがあと二つある屋上のANTメンテをやられてました。
 各ビーム方向は、XUPさんから聞いていた通りで、以下のようでした。
  EU −15゜〜−30゜   AFとSA(ロングパス)−70゜付近
  NA +15゜付近 SAのショートパスもここら付近でした 

【RIG】
 私は7月と同様IC756とIC2KL、小川先生がIC706ですが結果として
使わず代わりにGNのTS950(HF)とTS690(50)を少々使用しました。
IC2KL本体は軽量(7Kg)で何しろタフ且つセーフティーで良いのですが、
前回オリジナルのトランス電源(14Kg)を持っていきスーツケースを壊してしまいましたので、
今回はスイッチング電源(5Kg弱)を使いました。心配していたノイズも気にならない程度で、
1ヶ月ほどかかったノイズ対策の効果が得られました。(HL1KFXあたりにも十分このSWREGが
使用出来ます。)
 なお、後述のPPRではFT920+FL7000、ANT−DPの使用です。

【運用】
 VIP GUEST HOTELにT88LJが先に着いていたものですから、
シャックとHOTELの客室は行き来可能になっており、到着後すぐ運用出来る
状態になりました。XUPからの話で、ローターの使い分けが分かっていたのもラッキーでした。
 当初トライバンダとデオバンダで同時運用を行ったのですが、LPFがあるとはいえ所詮広帯域増幅の
弱み、どうしてもノイズレベルが高上し、弱いEuとかを受信出来ないため、3.5&7か50と
HFハイバンドの同時運用に限定しました。
 私としては7月にEUが多かったので、今回北米とアフリカを意識し運用ましたが、Wはともかく
AFはほんの少しの結果でした。また、7月も気にはしていたんですが聞くことも出来なかった8
J1RLopJA9BOHが、あちらから呼んで来てくれまして、ゆっくり話しをしました。前川先生の声は
一発で分かりますHI!。他に学生時代の友人が呼んでくれ、「もしかして**さんですか?」
(再割り当てだと悪いから・・・)とやったところ大変ビックリしていました。
 50は一度CWでかすったんですがNG、あとはQNHが28で声を掛けてくれた時で、
あのときは完全に開けていて1Wでも100Wでもたぶん一緒に聞こえたでしょう。急なことで、
慣れないTS690+AMPで受信への戻りも遅く、スプリットに変える余裕もありませんでしたので、
大夫各局に迷惑をかけた事だと思いますが50DX初心者のFJGですのでお許し下さい。

【PPR】
 今回は、例の伊藤さん(T88FW)がKIXから一緒でして、二つ無料でツアーをお世話に
なりました、その一つがPPR(パラオ パシフィック リゾート)です。今後無線とリゾート両立で
来られる方のためにPPRと交渉されており、当日はTVI他の調査だったので小川先生と二人ノコノコ
ついて行きました。
 部屋はNadiのシェラトン(分かるのはPLFとTXRかな)よりは狭いですが奇麗なところです。
日本大使館建設中のすぐ近くの角部屋で、さすがに部屋の近くにDPを設置し、FT920+FL7000で
やったら電話Iが出ましたが、ANTを部屋から離すとOK、TVIは皆無だったのでたぶん前向きに
決定されたと思っています。私はここでもチャッカリ18でQSOさせていただきまして、その上、
T88LJさんお奨めの「シャークアタック」と言う飲み物を、調査をお手伝いしたということで、
伊藤さんにご馳走になりました。一説ではシャークアタックに付いてるサメのミニチュアを持って帰ると
別料金がかかるとのこと、キッチリ持って帰りましたので伊藤さんにあとでエクストラ料金がONされてる
かも知れません・・・。

【白鴎丸】
 もう一つのツアーがこの船です、現在は別の名前が付いています。伊藤さん達と夕食を一緒にさせて
もらった時に、ヘレンとか言うところの話が出て、ダイビングで行かれた方がおられ、上陸許可も難しく無く、
IOTAはNEWでダイバーと一緒に行けば・・・とトントン拍子。ついには、パラオで行ける船は
なんとかとアレ(=白鴎丸)だけだということで終わったんですが、すぐ伊藤さんは船のオーナーと
交渉され船の下見となったわけです。WCTC(近くの大きなスーパー)とVIP HOTELしか
行ってない我々は、「下見行きます?」のお誘いにこれまたついて行きました。当然チャーターする人
みたいな顔をして迎えのボートに乗り込み、船内を隈無く案内してもらったのは言うまでもありません。
船内は漁業何とか船として作られており、20人程度がお客さんとして過ごせる設備がありました。
当然業務用の無線機もそのままでしたが、レーダーとか以外は最近衛星を使ったものに変わっているので
使われていませんでした。
 ダイビングに使われるために買われたみたいですが、トコトン改造してあるわけでは無いので、
あちこちに日本語表示が残っています、ヘレンIOTAツアーに行かれるJAの方々には使いやすい
ことでしょう。

【飛行機】
 今回もJALチャーターで深夜着発でした、グアム経由だと荷物は多く持てるのですが、待ち時間が
皆さん苦痛みたいで、こっちが良いみたいです。ALLJAでかつ4時間で行ってしまいますし、
いつも満席にはなりません。荷物もいまのところ30kg位はいけそうです。
                                  (おわり)

(この記事は2000年2月京都クラブ会報No.353に掲載されたものです。)


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  Last Update May 12,2000