＊＊１９９１年３月＊＊

＜＜＜ＫＨφ（サイパン）＞＞＞

一度ｺﾝﾃｽﾄでQRVをしたいと思っていたので、WPXｺﾝﾃｽﾄを狙って行くつもりだったのですが、私の日程の設定ﾐｽで
普通のﾍﾟﾃﾞｨｼｮﾝになってしまいました。｢じゃあ、どうせなら。｣という事で、JA3YAQも持って行こうという事になりました。
(ｺｰﾙが沢山ある方が、無線が沢山できる Hi!!)
ｸﾗﾌﾞ局の相互運用協定が可能かという疑問もありましたが、JARLに問い合わせたところ｢代表者が行けばOK。｣ということ
でした。(事実以前に、八重洲無線のｸﾗﾌﾞ局･JK1ZHWもQRVしていたので問題はないと思っていましたが･･･。)そこで急きょ私を
代表者にすべく変更申請をして、出発に間に合わせることができました。
　ﾎﾃﾙも高級ﾎﾃﾙではもったいないし、探すのも面倒なので、JK1ZHWでQRVしたYAESUの人を知っていたので、"ﾏﾘｱﾅﾎﾃﾙ"を
紹介してもらいました。折から湾岸戦争の始まった頃で、家族から危ないと反対をくらった者もいましたが、逆に
予約を難無く取れたのが我々にとってﾗｯｷｰでした。ここは高台にあるｺﾞﾙﾌ場横のｺﾃｰｼﾞﾀｲﾌﾟのﾎﾃﾙ。こういった所は
"1日1軒いくら"で貸して貰えるので、当然人数が多い方が一人あたりの負担は軽いのです。10人ばかり泊まれるので、
人数確保のためにも無線とは関係ないJK3DEVのｺﾞﾙﾌ仲間にも声をかけました。更に、荷物を沢山持って行ける様にと、
JK3DEVの親戚も家族旅行として参加する事になりました。結局｢ごった煮｣のような本格的ﾊﾞｹｰｼｮﾝ･ﾂｱｰとなってしまいました。
現地のﾎﾃﾙに着いた時、｢予約していた所は白ｱﾘ駆除のため閉鎖しているため、麓の方に替わってくれと言われま
したが、｢無線をする。｣と言ってｺﾞﾈたら何と貸してくれました。(管理者が日本人で良かった。英語でなんか
交渉できない。)但し、駆除薬の臭いが少し気になりましたけど･･･。
　ﾎﾃﾙに行ってみると、前にはｱﾝﾃﾅを張り放題の庭があり、そこからJA方向は海といった最高の状態です。3棟程の
ｺﾃｰｼﾞが並んでいますが、隣も空いているので庭は使い放題です。14〜28MHzのﾄﾗｲﾊﾞﾝﾀﾞｰと50MHzのｱﾝﾃﾅは、
各々持って行ったﾏｽﾄに上げましたが、他のﾊﾞﾝﾄﾞはﾀﾞｲﾎﾟｰﾙを張ります。ただ、庭には樹木が全然無いので、
｢地をはうﾜｲﾔｱﾝﾃﾅ｣がｸﾓの巣状態でした。
家族連れが別のﾎﾃﾙのﾌﾟｰﾙで泳ぎ、ｺﾞﾙﾌ組がﾚﾝﾀｶｰで出かけると、無線ﾁｰﾑはﾋﾞｰﾙを飲みながら無線をする
しかない状態です。部屋はｸｰﾗｰが効いていて、電源の容量も十分。各自1台づつ無線機が割当てられました。
(というか、ｵﾍﾟﾚｰﾀより無線機の方が多かった。)
　3.5〜50MHz(WARCを含む) CW/SSB/FMで、3日間に延べ約3,600余りの交信ができました。
私が21MHzのSSBで1,000局程QSOすると、さすがに最後にはQSOの相手がいなくなってしまいました。
CQを出していると、｢もう、誰も呼ばねーよー。｣という罵声も聞こえましたが無視し、次は
KHφ/JA3YAQでCQを出すのでした。
毎回のことですが、ﾏｽﾄやｱﾝﾃﾅ等長いものはｽｷｰｹｰｽに入れて持って行きます。案外これが便利です。但し、
南の島に行くのにｽｷｰｹｰｽは不審がられ、いつも空港の税関でﾁｪｯｸされていました。ひどい時には、ﾏｽﾄの
中まで覗きこまれます。また空港のｾｷｭﾘﾃｨｰ･ﾁｪｯｸでは、無線機などについては必ず質問されます。X線ｶﾒﾗで
透視した、ｱﾝﾃﾅのﾄﾗｯﾌﾟｺｲﾙやﾘｸﾞのﾌﾟﾘﾝﾄ基板も見方によるとなかなか綺麗と思うﾏﾆｱｯｸな我々でした。



＝＝写真集＝＝   

ｱﾝﾃﾅ調整中のKH0/JH3TXR,KH0/JH0XUP　　　KH0/JH3TXR運用中


　　　KH0/JH0XUP運用中　　　　　　　　　　KH0/JK3DEV,KH0/JA3YAQ運用中


FCCﾙｰﾙﾌﾞｯｸを確認しながら、　　　　　　　　　　　　ｺﾃｰｼﾞの庭にてKH0/JH3TXR
ｻﾌﾞｼｬｯｸでKH0/JH0XUP運用中　

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