**1993年8月**
<<<KC6(パラオ)>>>
周りから「また今年も行くの?」と言われながらも計画を練りました。コンディションも良くなさそうだし、
近くで安く行ける所ということでKC6に決定しました。今までは日本からのツアーなんて無い所ばかり
でしたが、今回はダイビングのツアーがあり、値段が安いのでこれらの団体と一緒となりました。ツアーの
利用だと荷物は少々オーバーしても問題になりません。元々ダイビングのツアーなんていうのも結構荷物が
ありますから・・・。けど、持ち物の内容は全然違いますけどね。
ホテルはコロールにある"NEW KOROR HOTEL"です。高級ホテルではありませんでしたが、今までも何度もQRVの
実績があり、ホテルのオーナーと思われるおばさんも十分分かっているようです。今までQRVした局のQSLカードを
自慢そうに見せてくれました。(私達の前後の週にも日本人の運用があったようです。)余談ですが、
日本のカラオケで「ロケ地 :
パラオ」という曲を選択すると、途中にこのホテルが写っていることを知っているのは、
かなりのマニアです。(JHφXUPとJI3DLIが見つけました。)
ホテルは鉄筋の3階建で、屋上への出入りは自由。その屋上はフラットで、アンテナを張るには十分広く、
3.5MHzのダイポールも張ることができます。この国の建物は後で建増しできるように、屋上には鉄筋が
むき出しになっているため、アンテナは非常に建て易い状態でした。今までQRVした人が残して行ったマストも
転がっており、大変役に立ちました。屋上からは海が見え、周りには邪魔になるものは無く、ロケーションは
非常にFBでした。
部屋にはクーラーがあるため、電源容量には問題はありませんが、停電が多いらしく、我々も空港に
着くなり遭遇しました。なぜか雨が降ると停電するらしく、ホテルの人に理由を聞きましたが、我々の
語学力では理解できませんでした。
コロールの街には大きいスーパーもあり、ほとんど必要なものは手に入ります。日本製の物もあふれて
います。近くの郵便局で記念切手を買いましたが、大阪の花博の記念切手(もちろん、KC6で使えるもの)が
ありました。ここで偶然にも、KC6ZZ/MIKEとアイボールできました。(車のナンバープレートがKC6ZZでした。
SASEでも受取りに来たのでしょうか?)
運用していると、あちこちから160mのリクエストがありました。仕方ないので、JF3PLFは近くの金物屋で
電線を買い、3.5MHz用のダイポールを160m用に改造し対応しました。JH3QNH会長からの、「一人2,000局以上
できないと帰ってきてはいけない!!」との命令を達成すべく、ビールを飲みながらひたすら無線をして
いました。結局5日間、1.9〜50MHz(WARCを含む)、SSB/CW/FM/RTTYを運用し、延べ10,000局余りとの
QSOができました。
今回の往復は何れもグアム経由でしたが、そのグァムでは大地震が発生。KC6のホテルにはTVも無く、新聞も
読んでいないので、QSO中に日本の局に教えてもらう始末。日本で家族が心配し、あちこち問い合わせて
いるのも知らずに、帰る頃には正常に戻っているであろうと遊びまくっていたのでした。
その上「もしグァムで足止めをくらったら、また無線ができる・・・。」と考えていた我々は変でしょうか?
結局、グァムへの飛行機は通常通り運行されていましたが、エアコンの切れたグァムの空港ロビーで、蒸し風呂の
ような夜を明かすハメになりました。
==写真集==
KBブリッジ KC6LI運用中
ホテルの屋上にて KC6IL運用中
KC6TZ、KC6UP運用中 正座して運用中のKC6IJ
KC6IL運用中 KC6ZZとアイボール
KC6のアンテナ図解
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Last Update May 12,2000