<< 平成15年度産米情報 >>  2004. 6. 25.  
 
平成15年度米の状況
 今年の新米は、長い梅雨や冷夏による低温・日照不足などの天候不順
により、平成の大凶作となった1993年/平成5年以来となる10年ぶりの
不作となることが確実となった。
 農林水産省は12月8日、2003年産米の最終的な作況指数が全国で
「90」の「著しい不良」だったと発表した。
 冷夏の影響を受け、イネの生育が遅れたほか、イネに実が入らない
「不稔(ふねん)」の状況も例年よりひどかった。
 都道府県別では、100を超えたのは沖縄「105」だけで、青森の「53」
宮城の「69」、北海道と岩手の「73」、福島と鳥取の「89」、島根「90」の
7道県が90以下の「著しい不良」だった。
 全国の総収穫量は戦後最も少ない777万9000トン。水稲の被害量は
165万7000トン、被害率は19・0%で、平年を10・2ポイント上回った。
 また、11月26日実施した第7回入札で、前年同期より47.6%も高い
金額で落札された。冷夏によるコメ不作を背景とした高値が続いている。
 
当店取扱い銘柄米の主な入荷予定状況  (気象条件等により入荷日が前後します)
 産 地     銘 柄   新米入荷予定日  参考 前年度入荷日  10/15作況指数
 北海道  きらら397   1月29日入荷済    10月 7日   著しい不良 73
 秋 田  あきたこまち   10月22日入荷済    10月 4日       不良 94
 岩 手  ひとめぼれ  10月25日入荷済    9月26日   著しい不良 73
 宮 城  まなむすめ   10月15日頃     9月26日   著しい不良 69
 山 形  はえぬき   4月15日入荷済    10月10日       不良 92
 新 潟  コシヒカリ  10月 7日入荷済     9月25日       不良 95
 魚 沼  コシヒカリ  10月 7日入荷済     9月25日       不良 95
 長 野  コシヒカリ   3月19日入荷済    10月 1日       不良 95
 富 山  コシヒカリ   6月20日入荷済     9月13日       不良 95
 滋 賀  コシヒカリ   2月26日入荷済     9月 9日       不良 93
  〃  あきたこまち   9月 4日入荷済     8月27日       不良 93
 京 都  コシヒカリ   9月22日入荷済     9月10日    やや不良 96
  〃  キヌヒカリ  11月26日入荷済     9月17日    やや不良 96
 徳 島  コシヒカリ   8月20日入荷済     8月10日    やや不良 96
  〃  キヌヒカリ  10月 8日入荷済    8月20日    やや不良 96
  〃  ヒノヒカリ  11月 4日入荷済    9月20日    やや不良 96
 熊 本  ヒノヒカリ  11月29日入荷済   10月16日    やや不良 96
     一部の産地・銘柄米について、仕入れ価格高騰につき、販売を見合わせています。ご了承ください。
 
現在の価格状況
 コメの不作懸念で、品薄感のある新潟コシヒカリ・秋田あきたこまち・宮城ひとめぼれなど一部の
有名な銘柄米に需要が集中して値上がりが懸念されます。
 すでに、自主流通米の入札では徳島、宮崎県産の新米コシヒカリが前年同期比30〜50%高
もっとも身近な滋賀産コシヒカリが約40%高となり、これから本格化する新米の入札が過熱する
のは必至とみられます。
 1月27日現在、新潟県魚沼産コシヒカリは前年比57・8%高で、上場以来の最高値を付けた。
 6月現在、価格は1月をピークに落ち着きを取り戻しつつあるが、それでもまだ前年同期比
10〜20%高(10kgにつき500〜1000円程度高)にとどまっている。
〔参考資料〕 最高値時の入札価格表(主に農協から卸業者へ売却される玄米の価格です)
        平成15年 第9回入札価格一覧表 (平成16年1月27日実施)
        平成14年 第9回入札価格一覧表 (比較参照に昨年同時期の価格です)
 
ブレンド米の販売
 農水省は「備蓄米などを取り崩せば供給不足になることはない」としており、銘柄米を単体で販売
するだけでなく、備蓄米や他の銘柄米と混ぜ合わせる「ブレンド米」も販売するよう要請した。
 前回のお米パニックの際、外国産米とのブレンド米が大不評でしたが、今回は、備蓄米(古々米)
とのブレンド米などが増えそうです。